アベイル・ウッドノブ(サントスローズウッド)
ヘッジホッグスタジオに発注しておいた、とっておきの品が届きました。

アベイル社製のウッドノブおよび、ノブキャップです。エリアトラウト用の'12ヴァンキッシュC2000Sに取り付けようと思って買いました。
※ノブキャップは別売りですが、絶対必要です。純正のキャップは流用できません。
※2ベアリング仕様のハンドルノブに対応しているそうです。(ベアリングは付属してません)
ハンドルノブに興味を持ったのは先月のプールトラウトイベントの時で、試投させて頂いたタックルに細身で木(花梨?)製のハンドルノブがついていたのがいたく気に入ってしまいました。非常にリトリーブしやすいなと感じました。以来、
こういった条件のハンドルノブを探していたのです。
アベイルのウッドノブが割とイメージに近そうでした。
シリーズには縞黒檀製、チンチャン製もありましたが、軽さを重視してサントスローズウッド製に。
後でメリット・デメリットは書きますので、とりあえず取り付け工程を振り返ってみます。
僕はエリアトラウトはもっぱらシマノリールを使っていて、ダイワの場合はどうかとかよく分かりませんので、先にお断りしておきます。

アベイル社製のウッドノブおよび、ノブキャップです。エリアトラウト用の'12ヴァンキッシュC2000Sに取り付けようと思って買いました。
※ノブキャップは別売りですが、絶対必要です。純正のキャップは流用できません。
※2ベアリング仕様のハンドルノブに対応しているそうです。(ベアリングは付属してません)
ハンドルノブに興味を持ったのは先月のプールトラウトイベントの時で、試投させて頂いたタックルに細身で木(花梨?)製のハンドルノブがついていたのがいたく気に入ってしまいました。非常にリトリーブしやすいなと感じました。以来、
・指が細いので、細身のもの
・純正品のようなパドル型(平べったいもの)ではなく、丸型(断面が真円である)
・冬場冷たくならない素材(エリアトラウト用なので)
・ハンドルの慣性モーメントが上がらないような軽量のもの
こういった条件のハンドルノブを探していたのです。
アベイルのウッドノブが割とイメージに近そうでした。
シリーズには縞黒檀製、チンチャン製もありましたが、軽さを重視してサントスローズウッド製に。
後でメリット・デメリットは書きますので、とりあえず取り付け工程を振り返ってみます。
僕はエリアトラウトはもっぱらシマノリールを使っていて、ダイワの場合はどうかとかよく分かりませんので、先にお断りしておきます。
パッケージを開けると、こんな感じ。

取扱説明書・ウッドノブ本体・クリアランス調整用のワッシャー・樹脂カラー(ダイワのハンドルに搭載するのに使うらしい)が入っています。
ちなみに、ノブ本体とワッシャーが入っている袋はチャックがついているので、細かい部品とかをしまっておいたり、ボールベアリングの洗浄とかに物凄く役に立ちます。なので、捨てずに取っておきます。ノブキャップの方も同じくチャック付きの袋に入っていました。
※上がアベイルのウッドノブ、下がヴァンキッシュC2000S純正のハンドルノブ

アベイルの方が細身なのがお分かり頂けるかと。
個人的には細い一辺倒でも構わなかったのですが、アベイルのウッドノブはノブキャップ側に傾斜が設けられていて、ファイトの時なんかはここに指の腹を当ててグリップ性を高めるといいかもですね。
※うちにハカリが無かったもので、古典的な方法で重量を比較しました

手で持った感じでは大差ないように思いましたが、純正ハンドルノブの方が確実に重いです。このことのメリット・デメリットについても後述します。
じゃ早速取り付けるべし!
と勇んでみたのですが、出鼻をくじかれました。

ノブの中に削り屑がくっついてます。
いい加減な人間なのでこのままやっちまえ!とも考えたのですが、ハンドルノブのゴリ感や回転への影響、ボールベアリング内部へのゴミの侵入といったリスクを考えると、これは看過できません。
かといって、僕みたいな素人が表面を磨く真似をすればクリアランスが出来てしまい、ハンドルのガタが出そうな気がします。
(つうか、そんな道具もってないし)
なので家にあったエゴマ油(ゴマじゃないよ)を少量たらし、綿棒や爪楊枝の先端にキッチンペーパーの切れ端をかぶせてノブの中に挿入、そのままゴシゴシと汚れを取っていきました。

あとはドライヤーの風(冷風)を1,2分ふきつけ、さらにエアダスターを吹いて、乾燥し(たことにし)ます。
エゴマ油を使ったのは、悪ノリです。エゴマ油は植物油の中では乾燥が早く木材のオイルフィニッシュなどにも流用できるそうなのですが、被膜っぽいものができ始めるのに、ほんとうは何日も掛かります。なのでこれは結構誤魔化し入ってます。
ちなみにゴマ油は乾燥が遅いし、オリーブ油はほとんど乾燥しないものなので、それらを使うんだったらリールメンテに使うオイルを挿したほうが絶対いいです。
次に、リールのハンドルノブをバラします。
ハンドルノブの分解には1番のプラスドライバーと、こういう針金を折り曲げたような道具が必要です。

僕はたまたま持ってましたが、工夫すれば自作できるはず…
先端のL字にクランクした部分をノブキャップの穴に挿しこみ、グイグイ引っ張っていきます。

言い忘れてましたが、シマノC2000S(1000Sもそう)のハンドルノブ交換にはドライバー(自分の場合は1番のプラスドライバーでした)とノブキャップを開ける道具の他、部品を上に置くためのキッチンペーパー、リールオイルかグリス(TPOに応じてどちらかを選択する)とそれを塗るための筆とかも必要ですし、ベアリングを押し込んだり抜いたりするのに爪楊枝なんかもあると便利ですね。
作業は机の上などの高い場所でやらずに、床に新聞紙など敷いた上で行うと、部品の喪失リスクを減らせます。
ノブキャップを外したら固定ボルトが現れますので、これをドライバーで外してやり、あとは順番にパーツを外していきます。
僕のリールの場合は、ノブキャップ→固定ボルト→ボールベアリング→座金二枚(BBに固着していた)→ハンドルノブ本体→ボールベアリング
の順でした。
そして、外した順番に並べていきます。ワッシャーのアタリもついているはずですので、上下左右なんかも厳格にしておきたいところです。

初めてやられる方はパーツを外すたびに写真を撮られると失敗が少ないです。
次に、オイル・グリス類の塗布ですが…
シマノリールの場合、工場出荷状態ではたぶんグリスで仕上げているので、軽く汚れを拭いてから薄くグリスを塗ってまた拭き取る、位で問題ないんじゃなかろうかと思います。今回は軽い巻き感を求めたかったのでオイルでやりましたが、リスク等の検証を経ていないので、どこに何を使ったかはあえて書かないでおきます。
あとは組み上げるだけなんですが、注意点としてはクリアランス調整が結構シビアです。
アベイル・ウッドノブにはワッシャーも三枚付属していましたが、これを一枚使うだけでガタツキは大分なくなるものの、締め付け感がかなり強くなります。
ハンドルノブはガタついても困りますが、ある程度はスルスル回ってくれないと、自分的にはリトリーブしにくいです。
この辺は感性の問題かも知れません。
結局リールのハンドルノブにもともとついていた金属製のワッシャーを使って調整しました。
また取説には本体側にワッシャーを挟むような絵が描かれていますが、自分のリールの場合はノブキャップ側のベアリングにワッシャーを挟んだ方がハンドルのガタツキは軽減されましたね。
完成!

以下、レビューです。まだ釣りでは使ってませんが、空回しでも確実に分かること、想像がつくことを書きます。
個人的には大分気に入りました。明日釣りに行くので、レビューを訂正するかも知れませんが。。。。
ありきたりの結論ですが、ハンドルノブも感性やTPOに応じて使い分けていくもんなんだなと実感しました。

取扱説明書・ウッドノブ本体・クリアランス調整用のワッシャー・樹脂カラー(ダイワのハンドルに搭載するのに使うらしい)が入っています。
ちなみに、ノブ本体とワッシャーが入っている袋はチャックがついているので、細かい部品とかをしまっておいたり、ボールベアリングの洗浄とかに物凄く役に立ちます。なので、捨てずに取っておきます。ノブキャップの方も同じくチャック付きの袋に入っていました。
※上がアベイルのウッドノブ、下がヴァンキッシュC2000S純正のハンドルノブ

アベイルの方が細身なのがお分かり頂けるかと。
個人的には細い一辺倒でも構わなかったのですが、アベイルのウッドノブはノブキャップ側に傾斜が設けられていて、ファイトの時なんかはここに指の腹を当ててグリップ性を高めるといいかもですね。
※うちにハカリが無かったもので、古典的な方法で重量を比較しました

手で持った感じでは大差ないように思いましたが、純正ハンドルノブの方が確実に重いです。このことのメリット・デメリットについても後述します。
じゃ早速取り付けるべし!
と勇んでみたのですが、出鼻をくじかれました。

ノブの中に削り屑がくっついてます。
いい加減な人間なのでこのままやっちまえ!とも考えたのですが、ハンドルノブのゴリ感や回転への影響、ボールベアリング内部へのゴミの侵入といったリスクを考えると、これは看過できません。
かといって、僕みたいな素人が表面を磨く真似をすればクリアランスが出来てしまい、ハンドルのガタが出そうな気がします。
(つうか、そんな道具もってないし)
なので家にあったエゴマ油(ゴマじゃないよ)を少量たらし、綿棒や爪楊枝の先端にキッチンペーパーの切れ端をかぶせてノブの中に挿入、そのままゴシゴシと汚れを取っていきました。

あとはドライヤーの風(冷風)を1,2分ふきつけ、さらにエアダスターを吹いて、乾燥し(たことにし)ます。
エゴマ油を使ったのは、悪ノリです。エゴマ油は植物油の中では乾燥が早く木材のオイルフィニッシュなどにも流用できるそうなのですが、被膜っぽいものができ始めるのに、ほんとうは何日も掛かります。なのでこれは結構誤魔化し入ってます。
ちなみにゴマ油は乾燥が遅いし、オリーブ油はほとんど乾燥しないものなので、それらを使うんだったらリールメンテに使うオイルを挿したほうが絶対いいです。
次に、リールのハンドルノブをバラします。
ハンドルノブの分解には1番のプラスドライバーと、こういう針金を折り曲げたような道具が必要です。

僕はたまたま持ってましたが、工夫すれば自作できるはず…
先端のL字にクランクした部分をノブキャップの穴に挿しこみ、グイグイ引っ張っていきます。

言い忘れてましたが、シマノC2000S(1000Sもそう)のハンドルノブ交換にはドライバー(自分の場合は1番のプラスドライバーでした)とノブキャップを開ける道具の他、部品を上に置くためのキッチンペーパー、リールオイルかグリス(TPOに応じてどちらかを選択する)とそれを塗るための筆とかも必要ですし、ベアリングを押し込んだり抜いたりするのに爪楊枝なんかもあると便利ですね。
作業は机の上などの高い場所でやらずに、床に新聞紙など敷いた上で行うと、部品の喪失リスクを減らせます。
ノブキャップを外したら固定ボルトが現れますので、これをドライバーで外してやり、あとは順番にパーツを外していきます。
僕のリールの場合は、ノブキャップ→固定ボルト→ボールベアリング→座金二枚(BBに固着していた)→ハンドルノブ本体→ボールベアリング
の順でした。
そして、外した順番に並べていきます。ワッシャーのアタリもついているはずですので、上下左右なんかも厳格にしておきたいところです。

初めてやられる方はパーツを外すたびに写真を撮られると失敗が少ないです。
次に、オイル・グリス類の塗布ですが…
シマノリールの場合、工場出荷状態ではたぶんグリスで仕上げているので、軽く汚れを拭いてから薄くグリスを塗ってまた拭き取る、位で問題ないんじゃなかろうかと思います。今回は軽い巻き感を求めたかったのでオイルでやりましたが、リスク等の検証を経ていないので、どこに何を使ったかはあえて書かないでおきます。
あとは組み上げるだけなんですが、注意点としてはクリアランス調整が結構シビアです。
アベイル・ウッドノブにはワッシャーも三枚付属していましたが、これを一枚使うだけでガタツキは大分なくなるものの、締め付け感がかなり強くなります。
ハンドルノブはガタついても困りますが、ある程度はスルスル回ってくれないと、自分的にはリトリーブしにくいです。
この辺は感性の問題かも知れません。
結局リールのハンドルノブにもともとついていた金属製のワッシャーを使って調整しました。
また取説には本体側にワッシャーを挟むような絵が描かれていますが、自分のリールの場合はノブキャップ側のベアリングにワッシャーを挟んだ方がハンドルのガタツキは軽減されましたね。
完成!

以下、レビューです。まだ釣りでは使ってませんが、空回しでも確実に分かること、想像がつくことを書きます。
・価格 ★★★★
ノブ+キャップで3180円。IOSとか夢屋のハンドルノブよりかは気軽で良いと思います。ただし、軽くて安上がりにもなっている理由が塗装です。このノブはエゴマ油の薄い塗膜で保護されているだけなので、定期的にアングラーがオイルフィニッシュをすることが推奨されています(スーパーで売ってるものでは、エゴマ油、紅花油、グレープシードオイル、アマニ油あたりを流用すると良いと思います)。
・加工精度 ★★★
最高とは言えません。削り屑もついてましたし。同じ程度のガタツキで調整した場合、ヴァンキッシュ純正の方が僅かに回りがいいです。でも、そんなに気になりません。
・形状 ★★★★
細身の丸型が指の動きを邪魔せずに、スムーズなリトリーブを可能にします。しかし、ただし平たいパドル型に比べるとグリップ力が弱い分巻き出しに必要なトルクが大きくなり、素早い動き=デジ巻きはやりにくそうでした。一応、ノブキャップ側の太くなった部分を握りしめることでグリップ性を高めることができますが、硬い素材なので手が痛いです。
巻きアワセは難しいかな?と予想していましたが、空回しした感じではそこまで問題があるとは思えません。
1/4追記:釣り場で実際に使用してみたところ、握り方によってはデジ巻きも何とかできる程度で、やはり純正の方がやりやすかったです。巻きアワセには特に支障はなく、ファイトに関しては50UPが相手でも、コンディションが悪い時期とはいえ全く問題なくこなせました。個人差があるかも知れませんが。
・感触 ★★★★★
サントスローズウッドって木材は初めて知りましたが、結構硬くて、感度は良いはずです。実際「ローターを指先で回してる感覚」が伝わってきます。また木なので冬場寒くなさそうでいいです。
1/4追記:釣り場で実際に使用してみたら、厳寒期の朝方は純正ノブより随分と冷たく感じることが判明しました。あとまあ、感度ビンビンを体験することはなかったですね。釣行先のしらこばとでは岸際に流れがあるのと軽量スプーンを投げることが多いので、ラインがたわみがちだからかも知れません。
・軽さ ★★★★
メーカーによれば2.9g(ただし木製なのでバラつきはあるとのこと)。これはかなり軽いです。
ハンドルの慣性モーメントは小さくなるんで巻き止めは素直になりますが、見方を変えれば巻き出しや回転には今まで以上のトルクが必要になるため、デッドスローリトリーブにおいてはわずかに巻きの重たさが出てきます。
良く言えば感度が上がったということになるかも知れませんが、素材を硬い物にした時点で感度の恩恵は受けられているはずですから、ここは縞黒檀やアクリルなどのもう少し重い素材を試しても良かったような気もします。
1/4追記:釣り場で実際に使用してみたところ、ルアーの抵抗が掛かっている状態では余り巻き重り感を覚えなかったような。エキスパートな人だと感じ方が違うかもしれませんが、自分には、微妙に違う程度の認識しかできませんでした。(ディープクラピーなんかは使ってませんが)つぶあんクラスのクランクも問題なく使えましたし、自分の指にあう形状とあいまって巻きが素直になったぶん、定速・低速のリトリーブはやりやすくなったと感じました。
個人的には大分気に入りました。明日釣りに行くので、レビューを訂正するかも知れませんが。。。。
ありきたりの結論ですが、ハンドルノブも感性やTPOに応じて使い分けていくもんなんだなと実感しました。